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きかんぼの ちいちゃい いもうと (5/9)
 福音館書店から、『ぐらぐらの歯』、『おとまり』という2冊の読み物が出版されました。この読み物は、以前『きかんぼのちいちゃいいもうと』という題で出版されていたものに新しいお話を加え、装丁を変えて分冊にしたものです。

読み直してみて、改めて、作者ドロシー・エドワーズの子どもを見る目の確かさと暖かさに、感心させられました。

我が家には、5歳と3歳の二人の孫がいます。このお話とちがうところは、上の子が女の子ではなく男の子だというところです。

さて、4月から、妹も幼稚園に行くことになりました。行きたくないとメソメソしていたお兄ちゃんと違って大張りきりで出かけるところは、まさに、なんでもお姉ちゃんの真似をしたがる「きかんぼのちいちゃいいもうと」にそっくりです。幼稚園でもしっかりと自己主張するところも同じで、年少さんである自分の部屋に荷物を置くと、さっさとお兄ちゃんの部屋へいって、ちゃっかりお昼ごはんもおやつもそこで食べているようです。

逆にお兄ちゃんはというと、「先生ミルちゃんもここにいていいですか?」とお伺いを立て、トイレにいくときは裏返しになったパンツを直してやり、いじめっこが手を出すと体ごとぶつかって守ってやり、と、一日中気を使ってかなり疲れるようです。

一方、お兄ちゃんの頼もしさを実感した妹は「お兄ちゃんのところに行くのがなぜ悪い。だって家ではいつもいっしょに遊んでいるじゃない」というところでしょうか。

こんな孫の日常を見聞きするにつけ、ともすれば表面だけを見て、子どもの行動の良し悪しを決めがちな我が身を反省します。

このお話をぜひ読んでみてください。「きかんぼのちいちゃいいもうと」の気持ちがよくわかるのと同時にあなたのお子さんの謎の部分がわかるかもしれませんよ。

近いうちに続刊『いたずらハリー』も刊行予定です。


ぐらぐらの歯        おとまり

ドロシー・エドワーズ 作
渡辺茂男 訳
福音館書店 各¥1155
ISBN 4-8340-2154-8(ぐらぐらの歯)
    4-8340-2200-5(おとまり)
幼年童話=小学3・4年生


孫と歩けば(5/9)
 物を言う言わぬの違いこそあれ、子どもの成長と植物の成長にはびっくりするような共通性があります。ある日突然花が開くように、子どもも、ある日突然の成長振りに驚くのです。 

幼稚園から秋の運動会にカントが使う竹馬を、作ってくるように宿題が出ました。運よく近所に、子どもの頃、自分で竹馬を作って遊んでいた年配の方がいらして、ほんとに助かりました。主人と息子が、おそわりながら苦心惨憺しているそばで、通りすがりの人にミルが「今、竹馬作ってるの! 竹馬の練習があるんだよ」と自慢げに言うと、そばでカントが、小声で「違うよ、ミルちゃん。竹馬の競争があるんだよ」と訂正してやっていました。大人が訂正したりすると、すぐ反抗するミルが、「あのね、競争があるんだよ!」とあわてて訂正するのです。幼稚園ですっかりお兄ちゃんの株を上げたカントくん、言葉の使い方も驚くほどの上達振り。婆さんの出る幕なし!