心安らかな一年に・・・トルストイを道しるべに (2006/1/25)
2005年は、竹とんぼにとって、試練の年でした。8月の始めに主人が、腰の骨を折って、2ヶ月の入院というアクシデントがありました。そのほかにも、さまざまな、できごとがあり、決して、平穏な年ではなかったのですが、過ぎてしまえば、すべてが、意味のあることで、そのことで、家族の絆がいっそう強くなったような気がします。

一方、この春に、亡き父のトルストイの民話集(全5巻)が、あすなろ書房から出版される予定で、その解説(もどき?)の執筆や、校正に追われた年でもありました。生前は、父のやってきた仕事をそれほどまでに特別なことと思っていなかったのですが、これらの作品を読み直してみて、父の祈るような気持ちが痛いほどわかり、その仕事の大きさを改めて知りました。人と人との争いが、どんなに無意味で愚かしいことか、人が先々のことに野心をもったり、心配したりしても、明日のことさえ分からないことを思えば、その日その日を大切に生きることがいかに大切か。

わかっていても、いろんなことに腹を立てたり、先々のことを考えて、悩んだ一年でもありました。けれども、父が、トルストイを、「生きるための道しるべ」としたように、トルストイの作品のおかげで、その時々に、に少しは軌道を修正して来れたように思います。

そして、生前、父が言っていた「人はいろいろ段取りするけれど、お決めになるのは神様だ」という言葉をつくづく実感します。今年こそは人と争わず(筋だけは通さねばなりませんが)つまらないことにくよくよせず、心安らかに過ごしたいと念じています。難しいことですが・・・。

トルストイの散歩道・北御門二郎訳 (全5巻)

1.人は何で生きるか
2.イワンの馬鹿
3.人にはたくさんの土地がいるか 他
4.二老人
5.愛あるところに神あり 他

あすなろ書房より、5月末・刊行予定です。各¥945