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リンドグレーン 大好き! (5/8)

数年前、中学生の時、秋田に引っ越したA子ちゃんが、小児科のお医者さんになってやってきました。当時、家の玄関で開いていた「たけのこ文庫」の常連さんで、中学生になっても、ファージョンの「ムギと王さま」などを、お母さんに読んでもらっていたという記憶が私の中にありました。ちょうどいい機会だと思い「どんな本が好きだった?」と聞いてみると「リンドグレーン!、リンドグレーンならなんでも!」という言葉が即座に返ってきました。

3月で6歳になったばかりの孫が、「やかましむらのこどもの日」(偕成社)から始まって岩波書店の「やかまし村シリーズ」(3)を読破。「長くつしたのピッピ」シリーズの2巻目「ピッピ船にのる」を読んでいます(もちろん読んでもらっているのですが)。3キロほどの道のりを歩いて学校に通っているので、夜はもう眠くて眠くて途中で寝てしまうこともありますが、翌日はちゃんとそのつづきを読んでもらいます。

ママが忙しい時など、時々わたしが読んでやるのですが、ここぞというところでは、とても楽しそうにケラケラ笑うので、思わずこちらもつられて笑い出しそうになります。そして、遊びながら「竹さんの靴(掛け算の九九のことをピッピがまちがっていう)」などとつぶやいたりしています。そのうち自分も九九で苦労することも知らずに。ピッピに、おとうさんも、おかあさんもいないところが、チョッピリ気になるようですが、あえて最後のハッピーエンドは内緒にしています。そのほうが、きっと喜びも大きいと思うからです。

リンドグレーンは、たくさんの作品を残していますが、読めば読むほどその多才さと奥深さに驚きます。もって生まれた才能はもちろんのことですが、「遊んで、遊んで、遊びまわった」という子どもの頃の体験も、少なからずこれらの作品を書いた原動力になっていて、子どもたちを引きつけてやまないのでしょう。

やかまし村の子どもたちと同じように数人の小学生が仲良く登校し、帰ってきたら野山を駆け回れるこの環境をありがたく思わずにはいられません。

やかましむらのこどもの日

リンドグレーン作 
ヴィークランド絵 
やまのうちきよこ訳 
偕成社 ¥1050 
時間=10分 

読み物=読んであげるなら就学前 
自分で読むなら小学校低学年から
やかまし村の子どもたち

リンドグレーン作 
ヴィークランド絵 
大塚勇三・訳 
岩波書店 
¥1995 

読み物=読んであげるなら小学低学年 
自分で読むなら小学中学年から



長くつ下のピッピ

リンドグレーン作 
大塚勇三・訳 
岩波書店 ¥1785 

読み物=読んであげるなら小学校低学年 
自分で読むなら3・4年生から
執筆 小宮楠緒